2019年、日本女子ゴルフ界に現れたシンデレラガールと言えば渋野日向子選手です。
2018年に1試合の出場経験しかなかった渋野選手は5月に初優勝を果たします。
7月に2勝目を挙げ、8月には何と初挑戦の海外で日本人として42年ぶりの海外メジャー優勝を成し遂げたのです。
そんな渋野選手を育んだ中学校、高校、そしてゴルフとの出会いに迫っていきたいと思います。
渋野日向子の出身中学は?どんな子だった
#旧山陽道 歩き旅9日目⑮
のどかです。
向こうに見えるのが岡山市立上道中学校です。
澁野選手は、3年間ここに通っていたのですね。 pic.twitter.com/5CMApp27lt— fruteq (@fruteq1) December 28, 2019
渋野日向子選手は、2011年に岡山市立上道中学校に進学します。
上道小学校は、岡山県岡山市東区南古都にある緑に囲まれた小学校です。
渋野選手以外の代表的な卒業生としては、お笑い芸人のブルゾンちえみさんでしょう。
8歳年上なので渋野選手と直接のつながりはないようです。
進学後、渋野選手は学校で唯一の女子選手として軟式野球部に入ります。
目的はゴルフのための体力作りだったそうです。
もちろん、渋野選手は小学校の時からゴルフをやっていたのですが、小学校6年生までソフトボールに熱中していました。
そのため、中学校に入ってから野球部に入ったのも不思議ではありません。
ただ、野球部での活動中には、男子との体力差に悩むこともあったようです。
中学1年生の時に「岡山県ジュニアゴルフ選手権競技」の女子の部で優勝を果たします。
その結果渋野選手は、野球部を退部してゴルフに専念することにしました。
この裏には、軟式野球部の監督からゴルフ一本の方が良いというアドバイスがあったそうです。
普通、部活の顧問の先生は自分の部活を続けるように勧めるところですが、渋野選手の才能を見抜いていたのでしょう。
この選択の結果、渋野選手は「岡山県ジュニアゴルフ選手権競技」の三連覇を果たすのです。
渋野日向子の出身高校は?
レコーダーに2016年の高校選手権が残ってた
作陽高校のキャプテンシブコさん#渋野日向子#スカイA pic.twitter.com/TsaRHJuZmd— yamasan.'20 (@tko803) August 5, 2019
渋野日向子選手は、上道中学校卒業後、2014年に岡山県作陽高等学校へ進学します。
作陽高等学校は、1930年創立の岡山県津山市にある男女共学の私立高校です。
サッカー部が全国大会の常連で、日本代表の青木敏弘選手をはじめとしたJリーガーを多数輩出しています。
スポーツ以外だと、俳優のオダギリジョーさんや漫画『NARUTO -ナルト-』の作者である岸本斉史さんがいます。
渋野選手は女子ゴルフ部に入部しましたが、2学年上にはプロゴルファーの藤本麻子さんが所属していました。
また、この女子ゴルフ部は2008年に第29回全国高等学校ゴルフ選手権大会で優勝しています。
その優勝の立役者となったのは、女子プロゴルファーの東浩子さんと西木祐紀子さんです。
渋野選手は、入学後1年生の時に「中国女子アマチュア選手権」で優勝します。
それでも、なかなか全国大会ではいい成績を収めることはできませんでした。
2年生に上がってからは、「全国高等学校ゴルフ選手権大会」女子団体戦のメンバーに選ばれます。
大里桃子がいた熊本国府高等学校を抑え、作陽高校の2度目の優勝に貢献しました。
3年生の時には、ゴルフ部のキャプテンを務めており、強いリーダーシップで部をまとめていたそうです。
渋野選手がプロの道を選んだきっかけはこのゴルフ部の監督のおかげでした。
それは、渋野選手が高校卒業後の進路をゴルフ部の監督に相談したときのことです
「お前がテストを受けないで、誰が受けるんだ」という叱咤激励に奮起したそうです。
ただし、在学中、そして卒業後すぐのプロテストには不合格でした。
渋野日向子、ゴルフの出会いは?
【女子プロゴルフニュース】渋野日向子が稲葉監督の前でソフトボール投げた! – 日刊スポーツ / https://t.co/LsAoLwdcxQ pic.twitter.com/UzUxqNchNB
— 女子プロゴルフニュース速報 (@lpga_jp) January 10, 2020
渋野日向子選手がゴルフと出会ったのは、岡山市立平島小学校在籍の2年生の時です。
幼稚園の頃からの友人の父親から、夏休みにゴルフ体験に誘われていたことがきっかけでした。
この方は、岡山市内のゴルフ練習場「パールグリーンゴルフクラブ」のインストラクターだったそうです。
渋野選手は2010年には「岡山県ジュニアゴルフ選手権競技」での3位になるなど、すぐに頭角を現しました。
なお、同じ年の12月からは地元のスポーツ少年団に入団してソフトボールも始めています。
これは小さいときから高校野球が好きで、その憧れから始めたようです。
ソフトボールでは投手としてだけではなく打者としても主力選手として活躍しました。
また、ゴルフスイングとの兼ね合いで左打ちに変えています。
この時のソフトボールの経験が、渋野選手を支えていると言います。
一番は最後まで諦めない精神力が身についたそうです。
バッティングの経験によって、ゴルフスイングのスピードは違っていたでしょう。
また、マウンドで打ち込まれて自分をコントロールする術も身につけました。
特に投手経験は、アプローチに似ていると言い、今にも生きているそうです。
渋野選手は今でも、ゴルフよりソフトボールが好きだそうです。
オフシーズンに小学生の時のソフトボールチームに練習に行っているそうです。
渋野日向子の中学高校は何処?ゴルフの出会いは?まとめ
渋野日向子選手の出身中学から始まり、高校、そしてゴルフとの出会いについて見てきました。
渋野選手のゴルフの歩みの始まりは、ゴルフとソフトボールの二刀流からでした。
ソフトボールは渋野選手のゴルフの基礎をしっかりと固めてきました。
今の渋野選手があるのは間違いなくソフトボールのおかげです。
上道中学校に進学後は、軟式野球との両立からゴルフへ専念していきます。
周囲の理解を得て、本当に進むべき道へ踏み出した分水嶺だったのではないでしょうか。
そして、作陽高校に進学してからはゴルフ部のキャプテンにもなりその才能を羽ばたかせていったのです。
同じ学校でゴルフの道を志した先輩や、大里桃子など黄金世代と切磋琢磨して成長しました。
決して平坦な道のりではなかったはずですが、渋野選手は笑顔で成長をしてきました。
これからも活躍を期待していきたいと思います。